2003/11/23 作成

黄変について検証する?

【 黄変って何? 】

黄変(おうへん)とは、SDの素材であるウレタン樹脂が、時間が経つと劣化して変色してしまう現象の事

を言います。「劣化による変色」と素直に言えば良さそうなモノですが、SDの世界ではこの現象を“黄変”

と呼ぶのが一般的ですね。

さて、この黄変なのですが、私は具体的な情報を見たことがありません。

はたして本当に黄色く変色してしまうのでしょうか?

また、実際どの程度の変色が起きるものなのでしょう?

【 さて何でしょう? 】

黄変について検証するキッカケは本当にちょっとした事でした。

左写真は まりん(左)と雷花(右)です。

ちょっと思いついてこんな事をしてみたのですが〜

…って、この写真だけだと何だか判りませんよね。

え〜(^^;

この写真を見ても、まだ判らないかもしれませんが〜(笑)

まりんと雷花のボディを交換してみたのです。

背丈が3cmぐらい違うので、頭身イメージも変わりますね。

[ 左側パーツ構成 ]

2002年6月購入 3番ボディ+ロング脚+ロング腕(美白)

[ 右側パーツ構成 ]

2001年6月購入 4番ボディ+ノーマル脚+ノーマル腕(美白)

参考までに〜

元々はそれぞれこんな感じでした。


【 問題があるんです 】

まりんも雷花も同じ美白肌のオプションパーツで組み上げ

たSDなので、問題なくボディ交換できるのかと思っていた

のですが、微妙な所でちょっと問題が出てきました。

この写真をじっくりとよーく見てみて下さい。

じーー

じーーーー

じーーーーーーーーーーーーーーーー(笑)

写真ではハッキリと差が出ないかもしれませんが〜

2人のボディの色が違うような気がしませんか?

実際、肉眼でよく見ると色の違いがちょっとだけ気になって

しまいます。

色の変化は、例えば服を着ていた部分だけ色が薄いとか、

そういった事ではないようです。

全体的にほぼ同様に変化している様子です。


【 なぜ同じ美白で色が違うのか? 】

2つのボディの購入時期は1年ほどずれています。(右側のボディ

の方が1年古い)

2体の色が微妙に違う理由として幾つか原因が考えられます。

@ 単に古い方のボディが汚れている。

A 製造時期が違うので樹脂の色合いが微妙に違う。

B 右側のボディが経年変化で“黄変”してしまった。

…さて真実はどうなのでしょう?


【 どうしましょう? 】

もし、樹脂の元々の色が微妙に違っているのだとしたら、解決方法は全身を同じ色で塗り替えてあげるし

かないのですが、そのような恐ろしい作業は模型素人の虎目ではどうにもなりません。

そのような色でできている物なのだから仕方ない〜 と納得した方が平和だと思われます。

もし、樹脂の表面が汚れや劣化により変色しているのだとしたら、表面を削ればある程度“元の色”に戻

るかもしれません。

さっそく試してみましょう。

今回の作業では「表面を一皮剥く」ようにしてSDの表面全体を削りました。

最初に600番程度の耐水ペーパーで削り、次に1000番程度の耐水ペーパーで表面を仕上げました。

上の2枚の写真は作業途中の写真です。

左写真:左側の太腿パーツが削る前、右側の太腿パーツが削った後です。

右写真:上半身および腕が削る前、下半身パーツが削った後です。

ウチのSD達は通常は木箱の中に収納されています。

直射日光を浴びるような事はほとんどありませんから、保存環境としては良い方だったと思いますが、

削る前後を比較してみると、削る前の方がちょっとだけ黒っぽい色をしています。

以前に何度かピカッとキレイ(メラミン系スポンジ)でクリーニングをした事があるのですが、そのような

作業では、ここまで白くなることはありませんでした。

これは表面的な汚れではなく、樹脂そのものが変色しているのだと思います。


【 どうでしょう? 】

右側ボディの全身の皮剥き?が完了しました。結果はご覧の通りです。

肉眼でじっくり見れば少しだけ色が違う事が判りますが、ほとんど気にならないレベルです。

表面を削っても色が少し違うということは、元々の樹脂の色が微妙に違うという事なのでしょうか?

内部でも黄変が進んでいる可能性も否定できないので「樹脂の色が元々違っていた」と断定するのは

難しそうです。


【 しかしここで恐怖が迫る 】

じゃーん!(笑)

それでは、ここで思いきって〜

新品の美白と比べてみましょう。

じゃーん。

じゃじゃーん!!

じゃじゃじゃーん!!!

やっぱり色がちがうじゃーん!!!



え〜(^^;

左端:1年前に購入した美白ボディ。

中央:本日購入した美白ボディ + 2年前に購入した腕と脚。

右端:2年前に購入した美白ボディ。

真中のボディはパーティングライン消し等の作業が終わった直後の状態なので、特に白く見えるのかもし

れませんが、やっぱり色が違いますよね?

1年前に購入したボディと比べても、ちょっとだけ“色白”の様子です。

うむぅ…


【 考察と結論 】

今回の作業から次のような事が言えると思います。

  • SDの素材であるウレタン樹脂は時間が経つと変色する。
  • 変色はSDのボディ全体で同じレベルで進む傾向にあり、服を着ていた部分だけ変色が軽減される
    という事は無い様子である。
  • 変色の程度は新品を持ってきて比較しなければ判らない程度である。
  • 時間が経過した樹脂ほど変色の度合いは大きい。
  • ・表面を削れば、ある程度、元の色合いに戻るが完璧に元には戻らない。

樹脂が黄変してしまう理由は何なのでしょうね?

日光(紫外線)がプラスチック類を急速に劣化させるという話しはよく聞きますが、ウチのSD達は

ほとんど日の光を浴びないような環境にいたので、劣化の原因はそれだけではないと思われます。

きっと酸化とか水分とか他にも影響する要素があるんでしょうね。劣化して色が変化していくのは

避けられない運命と考えた方が良さそうです。

黄変してしまった場合、表面を削る作業をすれば、ある程度、元の色合いに戻りますが、指先等の

細かいモールドが徐々に甘くなってしまうので、特に変色がひどくなければ、ピカッとキレイ

(メラミン系スポンジ)等で表面を清掃するに留めた方が無難かもしれませんね。


【 微妙な色の違いをどう捉えるか? 】

とりあえず、2年前の腕脚と新品の1番ボディで組み立ててみました。

写真を撮るとこんな感じでして、こうやって見ると色の違いはそんなに気になりません。

確かに黄変によって多少の色合いの変化はあるのですが、気にしなければ“ソレはソレ”で済む話しなの

かもしれません。

結局、パーツの交換を行わないのであれば、ほとんど問題の無い話しなんですよね。(^^;

念の為〜 今回、1番ボディを購入したのは黄変の色比較のためではありません。

イベントやネットを通じてドール服を販売している中で、13歳少女SDよりもスタンダード少女SD用のドール服への需要が高いのを

以前から感じていまして、そのうちスタンダードタイプのボディを用意しようと思っていたのです。

手持のSD達の役割分担や優先するイメージなど色々と考えた結果、まりんのボディをスタンダード化した物を雷花のボディとして使

用、まりんは雷花のボディを引継ぐようにしてみたのです。

そのうち気分で交換しちゃうかもしれませんけどね〜(^^;

あぁ、あと〜 スタンダード一体型ボディってやっぱりちょっとぽっちゃりしてるんですね。(笑)

分割系のボディばかり扱ってきた人間にしてみるとちょっと新鮮でした。(^^;

その後も雷花と まりんはボディの交換を繰り返しまして、最終的に2004年の6月に まりん=3番ボディ 雷花=1番ボディ

で確定しました。(^^;

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