2001/06/23 作成
2004/06/13 改訂

パーツ組みSDのエステ

(13番ヘッド+4番ボディ+1番レッグ)

2001年6月にお迎えしたSDのエステ経過です。

2001年の6月頃、ボークさんのショールームにはSDの店頭在庫などほとんどなく、注文し

ても納入までに1ヶ月ぐらいかかるような状態でした。

注文してから1ヶ月も待つのがイヤだったのでオプションパーツをかき集めてSDを組み上げる

ことにしました。

【 パーツ購入 】

以下、ボークス秋葉原SRで購入したパーツ一式です。

頭部 F−13(美白)
胴体 B−04(美白)
A−01(美白)
H−04(美白)
L−01(美白)
FO−02(美白)
ブルー(20mm)ガラス製
ウィッグ ライトブラウン(長さ中くらいのカール?)

オプションパーツでSDを組み上げると半完成品よりもちょっと割高になってしまいますね。

最初からバラバラなので通常のSDのような分解作業はありませんが、パーツがゴロゴロと転が

っている状態なので、いまひとつ「人形」という雰囲気ではないのです。

イメージが掴みにくいのですが〜 とにかく〜(^^; 組立てるべく作業を開始します。

【 ヤスリがけ 】

240番〜600番〜1000番の耐水ペーパーで順番に研磨してパーティングラインを消して

いきます。荒めの耐水ペーパーで段差を削り取り、後は細かい耐水ペーパーで研磨傷を消してい

くような感じで作業を進めていきます。

耐水ペーパーは240番の消耗率が高かったです。耐水ペーパーをこまめに水で洗いつつ作業を

進め、削れ具合が悪くなってきたら早めにペーパーを交換すると楽に作業できるようです。

ヤスリがけが一番大変だったのは脚でした。力を入れすぎて少々削り過ぎてしまいました。

サイズの大きな部品は握りにくく重量もあるので扱いにくいようです。握力もかなり必要なので、

力まず気長に作業した方が良いでしょう。

【 分割部品の接着 】

股関節のジョイントなど分割されている部品は、ゼリー状瞬間接着剤で接着します。

隙間が大きい場合にはエポキシパテ等で隙間を埋めながら接着すると良いかもしれません。

接着剤が硬化するまで不安定なので輪ゴム等で固定しました。

【 手の指 】

手については指の切り離しを行いました。

薄手のノコギリで指の間を切ってから、指の間を耐水ペーパーで削りました。

ノコギリで切れ目を入れるのは意外と難しいので、Pカッター(右写真)という工具を使用して

少しずつ指の間を削っていった方が簡単に加工できるかもしれません。

→→

【 顔の整形 】

顔については鼻が尖りすぎているような気がしたので、鼻の頭を耐水ペーパーで少しだけ削りま

した。この写真では違いはあまり判らないかもしれませんが、ちょっと削るだけでもかなり印象

が変わるので慎重に作業した方が良いと思います。

【 洗浄 】

樹脂表面についている離型剤(油成分?)を落とすため、中性洗剤でしっかりと洗って乾燥させ

ます。離型剤が残っていると樹脂の劣化が進みやすい様子なので、きちんと洗浄することをお勧

めします。

中性洗剤で洗う代わりに、メラミン系スポンジ(水だけで汚れが落ちる〜という宣伝文句のスポ

ンジ)を使って、全体を水洗いするのもお勧めです。

【 塗装 】

アクリル塗料(リキテックス)を使用してメイクをしました。

リキテックスは色の伸びが良く乾燥時間もゆっくりしているので作業しやすい画材です。

また、塗装に失敗した場合にはシンナーや「ピカッときれい」等で簡単に落とすことができます。

絵具をチューブから出したままの状態ですと、塗料の粘りが強くて塗りにくいので、専用の薄め液(ペイン

ティングメディウム)を使って塗料の濃度を調節します。

プラモデル用塗料(ラッカー系塗料)を使う場合には、リターダーという薄め液のような物を使用すると良い

ようです。乾燥時間がゆっくりになり、また塗料の伸びも良くなる様子です。

プラモデル用塗料は塗膜が丈夫ですが、匂いがキツイなど少し扱いにくい面があります。逆に、リキテッ

クスは扱いやすいのですが塗膜が少しだけ弱い様子です。ボークスさんのメイク教室等ではプラモデル

塗料を使ったメイクが主流ですが、個人的にはリキテックスによるメイクがお勧めです。

<歯>

13番ヘッドには「歯」があるので、唇を塗った後でチョイチョイと筆を刺し込んで塗ってしまいました。

歯を先に塗る人が多い様子ですがどちらが良いのでしょうね?

<睫毛>

睫毛を描くのは難しいので、後日、つけ睫毛を付けました。

【 塗装の失敗談 】

実は、メイクについては1度失敗して、やり直しています。

コーティングを行った後に、タミヤのアクリルカラーでメイクを試みたのですが、塗料がコーテ

ィングに染み込んでしまって取れなくなってしまったのです。結局、どうにもフォローが効かな

かったので、洗浄から作業をやり直す事になってしまいました。(T_T)

コーティングをしていなければ、失敗したメイクをシンナーで拭き取ったり、1000番ぐらい

の耐水ペーパーで削り取ったりして補正することができたでしょう…

【 コーティング 】

2001年6月時点では「素体樹脂表面の変質(黄変)の防止のためにコーティングをする」ことが推奨され

ていましたが、2001年10月にミニSDが発売されてから、コーティングについては“必ずしも必要無い”と

いう解釈に変化してきています。

コーティングについては「全身のツヤを同じ調子で整える」ために行うという解釈に変化してき

ており、ボークスSRの店員さんに聞いても「表面の変色はそれほど起きないし、黄変してもヤ

スリで表面を薄皮一枚削り取れば大丈夫」とおっしゃっていました。

無理して全身のコーティングをする必要は無いということのようです。

また、SDを着せ替えたりして遊んでいると素体の表面はかなり汚れてしまいます。汚れを落とす最も効

果的な方法は、表面の薄皮1枚をはがすような気持ちで1000番程度の耐水ペーパーで削ってしまう方

法なのですが、コーティングがあるとここまで大胆な方法は取れません。

個人的見解としては、何か特別な理由が無い限りコーティングをしないほうが良いように思います。

リキテックスのメイクでも問題になるほど塗膜が弱い訳ではないのでコーティングが必須という訳ではあ

りません。実際、2004年においては虎目式人形庭園のSD達はほとんどコーティングを施していません。

ただし、パステル等で濃淡塗装を行った場合、パステルは粉末状の塗料ですので、色落ち防止のために

コーティングをする必要があるかもしれません。

…と、前置きはさておき〜(^^;

ツヤツヤ(笑) 乾燥状態中〜

2001年6月のエステでは2段階のコーティングを行いました。

1段階目はラッカー系のクリア(ツヤ有り)でコーティング。

2段階目はラッカー系のクリア(ツヤ消し)でコーティング。

ツヤ有りの皮膜の方がツヤ消しのコーティングよりも丈夫なので、このように2段階でやれば丈

夫なツヤ消しコーティングができるのです。

スプレー缶は最初に噴出する霧の粒子が粗い、と聞いたことがあったので、出始めの霧がパーツ

に当たらないようにして塗ってみました。

全身を塗り終わるまでに、ほぼ1缶を使い切ってしまいました。

不安があるので2本ぐらいは用意しておきたいですね。

コーティングが終了したら数日間乾燥させます。

【 手首足首 】

手首・足首のパーツを組み立てます。

タコ糸をボールジョイントに取りつけ付属のポリキャップを2つに切り分け、それぞれのボール

ジョイントに差し込みます。ポリキャップの“はめ合い”が若干ゆるい場合には、ポリキャップ

と球体ジョイントを木工接着剤でくっつけてしまうのが効果的です。

木工接着剤ではプラスチックを接着できませんが、隙間が接着剤で充填されるので“はめ合い”

の状態が改善されるのです。

【 目の固定 】

2001年6月当時、ドールアイの固定にはあまり良い方法がありませんでしたが、現在ではボークスさ

んから販売されている「瞳パテ」を利用すれば簡単に固定することができます。

<使い方>

  1. 少量の瞳パテをドールアイが納まる位置に置く。
  2. ドールアイを押し付けるようにして頭にセットする。
  3. ドールアイの向きなど、微調整をする。

ドールアイと素体のスキマに瞳パテが入っている状態が最も安定するようです。もし、この方法で上手く

固定できない場合には、あとからスキマにパテを押し込むようにするとしっかり固定できると思います。

また、2002年春以降に販売されているSDでは、グルーガン(ホットボンド)という接着剤でドールアイが

固定されています。これは熱で溶ける接着剤で素早く確実に接着できるのが良い所ですね。

グルーガンはボークスSRやホームセンター等で手軽に入手できます。

ドールアイの交換が頻繁な場合には「瞳パテ」、ドールアイを交換する予定が無い場合には「ホットボンド」

というように使い分けるのがベストかもしれません。

【 自立化 】

自立化については初期エステ以降、色々と試行錯誤をして苦労をしてしまいました。

初期エステの段階では、色々と工夫をしても上手く自立してくれなかったので、ボークスさんか

ら発売されている自立キットの導入も試みましたが、皮をきちんと貼るのは素人にはかなり難易

度の高い作業でして、あまり良い結果を得られませんでした。

結論から言えば、SDをきちんと自立させるためにはテンションゴムのテンションをかなり強め

に調節すれば良いという事になります。関節の加工よりも強力なテンションゴムを選択すること

の方が重要なのです。

更に、股関節〜膝関節にかけて針金を仕込んでしまえばより安定するのではないかと思います。

【 組み立て 】

2001年6月のエステでは、ゴムは近所のホームセンターで購入した極太(丸糸5本)のゴム

紐を使ってみましたが、このゴムはSDをきちんと自立させるには少々パワー不足でした。

2004年現在では、ボークスSRでもSD専用の太いテンションゴムが販売されていますので、

特に頭〜脚に通すテンションゴムについては、そちらを利用することをお勧めします。

腕のゴムは50cmぐらい、脚のゴムは100cmぐ

らいの長さに切っておき、テンションの具合を見なが

ら長さを調節していきます。

ゴム紐を手首・足首・頭皿に引っ掛けるために、同じ

ホームセンターで購入したS字金具(Sカン)も使用し

ました。

【 ウィッグ 】

カツラをつけてみます。

標準通り両面テープで頭部に固定しました。 …やっぱりハゲ頭とは断然違いますね〜(^.^)

買ってきたカツラはカールがきつかったので、カールを少し取ろうと思ってお湯をかけたら、

見事にストレートヘアになってしまいました。うむ〜(^^;

あと、扱いが悪かったのか、枝毛みたいにコイル状に乱れたまま元にもどらない毛が出てしま

いました。どーしょもなかったので、ダメと思われる毛を1本1本ちまちまと切り取ることに

しました。ひたすらちまちまと(笑)

ウィッグについては消耗品と考えた方が良いのかもしれません。

【 よーやく完成〜 】

トータルの作業時間は20時間〜24時間ぐらいだと

思います。普通にやったら1週間以上かかると考えて

良いと思います。ヤレヤレですな。

よーやく人の形になったので名前をつけます。

う〜ん と考えて「まりん」という名前にしました。

+++

オプションパーツをかき集めてSDを組み上げるという事について

私なりに感じたメリットとデメリットを書いてみようと思います。


○ メリット

  • パーツの供給が比較的安定している。
  • 最初から好みのパーツでSDを組み上げることができる。
  • 分割ボディがお好みの方にはお勧め。
  • エステやるのは当たり前という方にはお勧め。

× デメリット

  • 価格的に半完成品のSDより割高。2割増ぐらい…?
  • SDの入ってる箱とか布団が無い。
  • 最初はバラバラなのでイマ一つ「お迎え」という感じがしない。(^^;
  • デフォルトの化粧も無いので最初のイメージが掴みにくい。

2002年1月に13歳SDが発売されました。13歳SDは分割ボディが標準で、なおかつ関節の完成度が

非常に高いので、特にこだわりが無いのであれば13歳SDのボディを選択した方が良いと思われます。

また、2002年末からフルチョイスシステムが始まりました。少し割高になりますが、フルチョイスシステム

を利用すれば、プロのメイクが施され、かつ、好みのパーツによる組み合わせのSDの完成品も購入でき

るようになりました。お金に余裕があるのならばフルチョイスSDの方が手間がかからないと思います。


私はSDを手にするまで、プラモデルはガンダムを数体作った程度、ガレージキット経験など

皆無の状態でした。それでもなんとかSDを完成させることができたので、根気さえあれば誰で

も完成させることができるものだと思います。

ノーマルタイプのSDも可愛らしくて素敵ですが、更なる個性を求めるならフルオプション

パーツのSDにトライしてみるのも良いのではないかと思います。

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